ポートフォリオ分析
QQQとSPYの重複をどう読むか:組入銘柄と保有比率
共通銘柄の数、比率で測る重複、自分の資産全体の集中度を、架空の計算例で整理します。
ファンドが二つあっても、分散の程度は分からない
QQQとSPYを持つときは、中にある銘柄が自分の資産全体でどれだけ重なるかを確認します。各運用会社の組入銘柄一覧を使い、基準日をそろえるところから始めます。構成銘柄と比率は変わるため、この記事では現在の重複率を示しません。日付のない数字を使う代わりに、架空の企業で計算方法を説明します。手元のデータでも同じ手順を試せます。
共通銘柄の数と、比率で測る重複を分ける
共通銘柄数は、両方の一覧に何銘柄あるかを表します。比率で測る重複率は、同じ銘柄の配分がどれだけ重なるかを表します。共通する各銘柄について二つのファンドの保有比率の小さい方を取り、その合計を求めます。式では「重複率=各銘柄のmin(Aでの比率、Bでの比率)の合計」です。同じ基準で測った、完全な現物買い持ちの一覧を想定した定義です。将来の値動きの相関を予測するものではありません。
架空のファンドで計算する
ファンドAはALPHAを40%、BETAを60%、ファンドBはALPHAを25%、GAMMAを75%持つとします。共通銘柄はALPHAの一つです。重なる比率はmin(40%、25%)=25%なので、重複率は25%です。BETAとGAMMAは片方だけにあるため、重複への寄与は0です。計算を説明するための架空の配分であり、QQQやSPYなど実在するファンドの構成ではありません。
自分の資産に占める比率は別に計算する
資産の半分ずつを架空のファンドAとBに投じると、ALPHAの実質的な保有比率は0.5×40%+0.5×25%=32.5%です。BETAは30%、GAMMAは37.5%で、合計100%になります。ALPHAを直接保有しているなら、それも含む資産総額を分母にして全比率を計算し直します。二つのファンドの重複率だけでは、個人のポートフォリオの集中度までは分かりません。
入力データに含まれないものを確認する
上位10銘柄の一覧は一部分です。それ同士の比較では下位の銘柄の重複を見落とすため、ファンド全体の重複率とは呼べません。現金やデリバティブを含むか、単位がそろっているかも確認します。似た名前を同じ証券と決めつけず、株式の種類や識別子を照合してください。一部のデータしかなければ対象範囲とカバー率を示し、見えている部分だけを100%に換算して全体のように扱わないことが大切です。
出典: Invesco: QQQ fund information and holdings · State Street: SPY fund information and holdings
数字を、次に調べる問いにつなげる
計算したら、特定の企業、業種、事業テーマのどこに投資が集中するかを調べます。その集中が自分に適切かは投資家の状況によるため、計算だけでは決まりません。GSDAQでは保有銘柄を手掛かりに企業や市場の情報を確認できます。計算に使った運用会社の資料と基準日を残しておけば、次回の比較で実際の組入変更とデータ範囲の変化を区別できます。