企業分析
米国株を調べるための七つの質問
事業、決算、株価、ニュースを読む手順。確認できる事実と仮定を分けて、次に調べることを絞ります。
確かめられる問いから始める
企業分析では「この会社の何が変わったのか」「どんな証拠があれば自分の見方を変えるか」を先に決めます。株価チャートだけでは答えられません。七つの質問を、事業と対象期間の確認、成長・現金収支・株価評価の検討、値動きとニュースの確認という三段階に分けました。誰にでも同じ判断を勧める採点表ではなく、資料を読むための手順です。
1〜2.どの事業の、いつの数字か
比較の前に会社名、上場市場、証券の種類を確認します。同じような名前でも、企業の株式、海外上場銘柄、ETFは別の対象です。次に決算の対象期間と公表日を書き留めます。画面の更新日が新しくても、表示する決算は古い場合があります。データを見た日と決算期間を分けて記録すれば、期間のずれを業績の変化と取り違えにくくなります。
3〜4.何が伸び、現金はどう動いたか
売上高、利益、営業キャッシュフローは、それぞれ違う問いに答える数字です。SECの財務諸表ガイドも、損益計算書とキャッシュフロー計算書を合わせて読む意味を説明しています。期間と単位をそろえた小さな表を作り、まだ説明できない点を一文で残しましょう。たとえば架空の会社で売上が伸びる一方、代金回収が遅れているなら、その差を提出書類で調べます。差があるだけで問題があるとは断定できません。 SEC: Beginners' Guide to Financial Statements
5.株価評価にはどんな仮定が入っているか
株価指標は複数の前提を一つの数字にまとめています。利益の対象期間、通貨、比較する企業群を添え、予想値なら予想と明記します。同じ倍率でも事業リスクや利益の定義が違うことがあります。画面の数値が低いだけで割安と決めず、何と比較したのか、その比較を選んだ理由を記録します。
6〜7.チャートとニュースから何が分かるか
チャートの足の間隔、観測時点、取引時間帯を確認します。5分足は値動きをまとめる単位であって、データが5分遅れで届くという意味ではありません。ニュースは原文を開き、企業の発表、アナリストの解釈、見出しの転載を区別します。確認できる主張を記録し、値動きを説明する証拠が足りなければ、その空白を残します。株価が動いたからといって、もっともらしい理由を補う必要はありません。
GSDAQで調べるときの使い方
GSDAQで企業を開き、表示された分析を七つの問いの出発点にします。出典と日付を原資料と照合し、観測された事実、仮定、不足している情報を分けてください。問い、根拠、未解決の点を短く残しておくと、次の決算発表後に見直せます。良い・悪いという評価だけより、判断が変わった理由を追いやすくなります。