トレンド分析
SEPAとトレンド条件:銘柄抽出で分かること、残ること
トレンド条件の意味、データの選び方による違い、条件を満たした後に調べることを整理します。
投資手法全体と、銘柄の抽出条件を分ける
マーク・ミネルヴィニは、自身の教育サービスでSEPAを売買手法として紹介しています。トレンド条件によるスクリーニングはそれより範囲が狭く、ある時点のデータが指定条件を満たすかを調べる道具です。この記事はその結果の読み方を説明します。SEPAの全体系や公式講座ではなく、抽出銘柄の一覧が本人の判断を再現するという主張でもありません。 Mark Minervini: official SEPA education and services
ルールの前に、どの価格を使うか決める
日次終値、取引中の価格、確定した週足のどれを使うかを記録します。株式分割などの価格調整と、欠けた営業日の扱いも明記します。単純移動平均の期間は暦の日数ではなく観測数です。必要な履歴が足りない場合は計算できないと表示します。欠損値を0で埋めても、意図した意味の数字にはなりません。
一つのトレンド条件を計算してみる
説明用に、最新終値が50営業日の単純移動平均を上回るという条件を選びます。前の49回の終値の合計が4,900ドル、最新終値が120ドルなら、平均は(4,900+120)÷50=100.40ドルです。この一条件は通過します。ただし架空の例であり、Trend Template全体ではありません。後から注文したときの約定価格も示していません。
条件の通過と、注文の判断を分ける
スクリーニングで分かるのは、記録された入力が定義した条件を満たすかどうかです。買う時点、保有量、流動性、前提が崩れたと判断する基準は別に考える必要があります。二つのサービスの結果が違う場合は、時刻、調整後価格、期間、しきい値を照合してから実装の誤りを疑います。境界付近では一つの観測値でも結果が変わります。
過去の抽出一覧は運用成績ではない
条件を検証するには、各時点で知り得た銘柄一覧を保存し、後からデータから消えた会社も含めます。仮想売買が可能になる時点と、考慮するコストも決めます。今も残る成功銘柄だけを見ると、条件が実際より優れて見えることがあります。条件通過の表示と、前提を記録したシミュレーションは別の証拠です。
GSDAQのリストに入った・外れたとき
銘柄がGSDAQの戦略リストに出入りしたら、まず日付と表示条件を確認します。変化を企業やデータを調べるきっかけにしてください。除外は、その時点でしきい値をまたいだ結果かもしれず、すべての投資家が売るべき理由にはなりません。ルールと欠損情報の説明を残し、一覧のラベルを確実な結果に置き換えないでください。
移動平均の条件と、学術的なモメンタム要因は違う
French Data Libraryの月次モメンタム・ファクターは、企業規模と過去2〜12か月のリターンで分けたポートフォリオから作られます。個別株の移動平均条件とも、SEPA全体とも異なる設計です。この資料は期間と比較対象の違いを確かめるために紹介しています。GSDAQがそのファクターやリターンを再現するという意味ではありません。 Kenneth French Data Library: monthly momentum factor construction