10月6日の 米国市場の 要点
8月の米国の貿易赤字が拡大したのは、輸入が輸出より大きく増えたためです。輸出も前月より増えましたが、輸入の増加額がそれを上回りました。同じ日、S&P 500とナスダック総合指数は終値ベースの最高値で取引を終えました。株価の上昇が貿易統計によるものだという因果関係は確認されていません。本記事の騰落率は米ドル建ての指数や先物の変化であり、円換算の投資収益を測ったものではありません。 本記事の情報基準は10/6 16:00 PDT(19:00 EDT、日本時間10/7 8:00)です。通常取引は10/6 13:00 PDT(16:00 EDT、日本時間10/7 5:00)に終了し、短縮取引日ではありませんでした。以下の終値は通常取引ベースで、時間外取引は反映していません。
出典: NYSE 取引時間の案内
指数:S&P 500と ナスダックが 終値で 最高値
終値はAPとMT Newswiresの引け記事で一致した値にそろえました。騰落率は前日終値比の計算値です。ナスダック総合指数は前日に続く最高値で、Nasdaq-100とは別の指数です。 Reutersの引け記事によると、S&P 500の11業種のうちヘルスケアを除く10業種が上昇し、公益事業が最も大きく上がりました。Reutersは企業決算の発表を前にした期待を背景に挙げました。
出典: AP 引け記事 · MT Newswires 引け記事(Yahoo Finance掲載) · Reuters 引け記事(MarketScreener掲載)
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| S&P 500 | 0.58 |
|---|---|
| 0.45 | |
| 0.49 |
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貿易:朝に 決めた 条件と 実際の 結果
今日の寄り付き前ブリーフでは、貿易赤字の変化を輸出と輸入に分けて読むことにしました。そのときの比較の基準は、9月3日に発表された7月の赤字886億ドルでした。今日の発表で7月の赤字は928億ドルに改定されました。改定の大部分は7月の輸入の上方修正によるものです。そのため8月の変化は改定後の7月を基準に読みます。886億ドルと8月の赤字の差を今回の増加幅と見ることはできません。 表は季節調整済みの名目ドル、財・サービスの合計、国際収支ベースです。金額と増減はBEA発表の四捨五入値で、内訳と合計が端数の関係で一致しない場合があります。
出典: BEA・Census 8月の財・サービス貿易 · BEA 公式数値表(Exhibit 1)
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| 1.4 | |
| 4.3 | |
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輸出が 増えても 赤字が 拡大した 理由
朝の問いへの答えはこうです。輸出は前月より増えました。輸入は減らずに増え、その増加額は輸出の増加額の4倍近くになりました。輸出が増えても輸入がそれ以上に増えれば、差額である赤字は拡大します。輸出の増加と赤字の拡大が同じ月に同時に現れた理由です。 Censusの品目ベースでは、輸入の増加には産業用原材料・中間財が91億ドル増えた影響が大きく、この中には原油33億ドルと非貨幣用金31億ドルが含まれます。資本財の輸入も62億ドル増えました。名目の金額なので、これらの数字だけで実質の成長や幅広い景気回復を判断することはできません。
金利と 発表直後の 反応
APの記事は、米10年国債利回りが前日遅くの5.31%から低下して5.28%になったと報じました。記事中の観測値であり、公式の終値ではありません。朝の時点では、8:30 EDT(日本時間21:30)の発表直前と直後を、同じ限月の先物と同じ年限の金利で比べることにしていました。そのデータは確保できなかったため、発表直後の反応は未確認です。一日の中で金利が下がり株価が上がった方向だけで、貿易統計の効果を判断することはしません。
出典: AP 引け記事
次の 予定
FRBは10/7 14:00 EDT(日本時間10/8 3:00)に、9月15〜16日のFOMC会合の議事要旨を公表する予定です。前回会合の記録であり、新たに金利を決める予定ではありません。議事要旨の内容はまだ分かりません。10月6日、ミシェル・ボウマン副議長(金融監督担当)は、地域銀行の規制・監督の枠組みを規模とリスクに見合う形に近代化する内容の講演を公表しました。 本記事は公開情報を整理した情報提供を目的とするコンテンツであり、個別銘柄の売買の勧誘や投資助言ではありません。
出典: FRB 10月の日程 · ボウマン副議長の講演(10月6日)